電気のコンセントさえあれば家庭内のどの部屋にいてもブロードバンド(高速大容量)通信を楽しめる。そんな新たな通信技術「電力線通信」が早ければ今秋にも実用化される見通しとなった。
7,8年前にマンションへのインターネット回線を安く提供するサービスに関わったが、そのときに出ていた電気でのネットワーク配線がやっとできるようだ。
日本ではアマチュア無線や短波放送に影響を及ぼすとのことで屋内に限られるらしいが何ともこの対応の遅さには日本のITへの対応能力の低さが伺える。
さてこれを使うかどうかだが、やはり対応端末の普及によるだろう。
今、家を建てるとして1年後に完成とした場合、これを使うかというと家は使わないと思う。
というのも今時GigabitのHUBが安く、マルチメディアコンセント(壁コンセントのジャックにEtherの端子を付ける)で引けばそれで1Gigaの通信が可能だからだ。
もちろん素人には電気のコンセントを繋ぐと使えるという簡単さは受け入れられるだろうが、普及させるにはまずは玄人に使ってもらい、量産し、安価にするという流れだろう。
その点7,8年もかかったということが他の通信手段の発達により転送速度で魅力がないものになってしまった。
ネットワークの口を別に取らなければならないという面倒は省けるがすぐには普及しないだろう。